先日亡くなられた世界的デザイナー、石岡瑛子氏を偲んで
NHKが昨年2月に放送した番組を昨日、再放送。
デザイン業界の人間でこの方を知らない人はいないと思うが、
その大きな業績の割に世間一般にはあまり知られた存在ではなかった。
番組内では、主に舞台や映画のコスチュームデザイナーとしての彼女に焦点を当てていたが、
デザイナーの出発点は広告のアートディレクターからだった。
(資生堂、パルコなどの広告が有名)
その後アメリカに渡り、コスチュームデザインを手がける様になった。
番組内では「スパイダーマン(ブロードウェイの舞台)」、映画の「MISHIMA」、
「ドラキュラ」を取り上げていたが、他にも映画では「ザ・セル」「落下の王国」、
サーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」やビョークのミュージックビデオの衣装も担当しており、
また、オスカー、グラミー、カンヌ映画祭での受賞歴がある。
「スパイダーマン」での妥協を許さないデザイナーとしての拘りが垣間見れたが、
これが許されるのは世界でもごく僅かな一握りのデザイナーだけだ。
逆を言えば拘り続けた結果、世界のトップで居続けられたのだろう。
私が印象に残った番組中での石岡瑛子氏の言葉
●デザインで意識していることは、
・Original…誰にもまねできない
・Revolutionary…革命的な
・Timeless…時間を超える
●プロフェッショナルとは…
「与えられた条件をクリアしながらそれに留まらずにもっと高い答えを生み出す人」
73歳で亡くなる直前まで最前線で活躍し続けたエネルギーに敬服します。
謹んでご冥福をお祈りします。
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